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(けっこうプライベート。こんなの見てもつまらないでしょうけれど。自分の恥をさらすだけ。)


(10/17) 故意に嘘をつく科学者?
彼らの給料は 人の悲しみを種として
他人の家族や子どもたちを犠牲にして
かせぐ。
認められなくても  事実を知ろうと努力する人は 大勢いるのに、
誰でもできる  ことなのに・・・。
(10/06)集中できる環境  真面目な学生なら誰しも気になるのが、最も効率の良い勉強(研究)法でしょうね。 図書館では静かなことが必須で耳栓をする方もいらっしゃいますが、私の場合は少し変なのか、(甲高くない)雑音や周りの人が小声で全く関係ない雑談をしているざわめきを聞いている時のほうが良いくらいです。なかでも空いている電車の中は、あのガタンゴトンという響きが何ともいえず落ち着きます。確かに静かな図書館では最も集中できますが、そんなに長く続かなくて眠くなることもあります。(体に悪そうですが)甘い乳飲料をちびちびと飲みながら、くつろいで文献を読むのが好きです(図書館は持ち込み禁止なので困ります。こぼすと大変なので当然ですが)。昼食後は眠くなるので、体に悪そうですが30分くらいは寝てしまうか、量を少なめにする、あるいは昼食を14時過ぎの一区切りついたときにずらすと良いようです。
 高校の先生に「音楽などを聴きながら勉強していると良くないのよ」と言われましたが、そういう習慣はないのでわかりません。周りに誰もいなければ、鼻歌を歌いながら読みたくなることがありますが。英語の論文については、音読するほうがはるかに効率よく読めます。これは研究室のセミナーで、先輩の音読する様子を見て試した結果の感想です。個人差が大きいでしょうがTVで公開実験などをして、科学的に分析すればきっと受けるのではないかと思います(健康関連に比べこういう番組は少ないような)。
 活字中毒なので、疲れてやる気がないときはついインターネットであまり重要でないニュースを追ったり、(「詐欺師 天罰」とか)くだらない単語を検索してみてしまったりします。いつのまにか時間が過ぎていて後で現実逃避を後悔する、我ながら最も不健康なストレス解消法だと思います。運動不足なので、今後しばらくは毎朝散歩するなどしてメリハリのある生活を心がけようと思います(今ごろになってD論完成大作戦!?でも、差別されていると思うと全然やる気がなくなって時間ばかり過ぎてしまうんです)。
(08/07)祝!初掲載 7/17付けでようやく、(内容は4年半前と ほぼ同じ)論文がアクセプトされました。これで少しは信頼度UP、 出鱈目でないかもしれないと思ってくださる方が増えるでしょう。 QCDにも応用できると嬉しいですが、こちらは難しくて自信の持てる結果が ありません。とりあえずニュートリノについて次に投稿しなければ…。
 もう今年は素粒子論グループの加入資格も無いし、推薦状を書くのも拒否 されたので、楽観的にはなれませんが。ここ5年間くらい、はっきり言って 逆境で、流した涙も数え切れないし、先生方に当然の責任を取っていただきたい 気持ちも変わりません。実際、「あと、どれだけ苦しめばいいのだろう? ここは地獄の3丁目」という言葉が、繰り返し頭をよぎりました。 今も時々です。でも、自殺したくなったり食欲がなくなったりしたことは 無いんですけど。性格の違いでしょうか?―世の中にはまだ不思議なものが たくさんあって、あまり遠い未来は予測できないし、明日地球が小惑星に ぶつかって滅びるとしても、最後まで見届けなければ損だと思います。 理不尽に迷惑をかけたことも、かけられたこともあるので、後者から弁償して もらい、前者に払いたい。早くもっとましな身分になって、親孝行したいです。
 …先日の理研の会議(Confinement2003)では、SCGT02で初めてお見かけし、 ぜひ聞きたかった、はるばるU.S.A.から来てくださった先生の講演を、寝坊で 逃してしまいました。今度聞けるのはいつでしょう?(なお、自費で参加しましたが これが科研費から補助を頂いていたのなら、言い訳はできません。やはり 私は時間を守るのが苦手で、たいてい予定に30分は遅れるので、何か重要な用が あるときは、本当の予定の1時間くらい前を言ってくださると助かります。 早く着きすぎた場合には本を読んでいれば良いので、このような嘘には怒りません。 )
 途中、3日目の午後の懇親会では、雨の中でしたが浜離宮で竜舌蘭 の開花を見せていただきました。茎の高さが5mほどあり、下から見上げる形で あまり詳細は見えませんでしたが、黄色い花が咲いていることは判りました。 雨の中でも行く価値があったと思います。全く知らなかったので、ガイドさんが 解説してくださらなければ「なんだろうこれは?」と通り過ぎてしまうところ でしたが、約100年に一回という貴重なタイミングに出会えて、大感激いたしました。 ノートパソコン用のクッション入り鞄(素敵なロゴ入り)をいただけたのも、 さすがは研究者、かゆいところに手が届くような配慮で(今までは100円の プラスチック鞄で割れてきておりましたので)、大切に使わせていただきます。 お弁当や歓迎会は私には豪華すぎる内容でしたが、海外からの方には観光を 兼ねた想い出に残ったことでしょう。前々から計画してくださった主催者 (学生やPD含む)やスポンサーの方々には、頭が下がります。 ちなみに、当ホームページのスポンサーは父で、何度か壊しては換えてもらった 中古の私費ノートパソコンで作成しております(だから抗議や苦情は、幸いにも これまでのところほとんど頂いておりませんが、大学でなく私個人にお願いします。 そもそも大学の情報倫理規定の適用外?兼研究用なので電気代は大学もちですが)
 なお、重複していた基研の研究会には最終日だけ参加し、旅費を補助して いただきましたが、講演は時間どおりしたのですから興味の無い講演 や興味深くても重複していたのを聴かなかったのは認めていただきたいと思います。 日程も申告通り、講演日だけ出席したんです。今回させていただいたQCDの 講演は発表に値するほど自信のある結果ではありませんが業績にはなります (その理由で講演する人も多いでしょうね)。準備やアルバイトに手間 取って寝坊するくらいなら、世界中からQCDの専門家が集まっていた 理研のほうだけちゃんと全部聞いておけばよかったかもしれません。
 所属研究室から年間10万円まで旅費は出るのですが、修士1年の夏の学校以来 これは利用して来なかったので、安い切符でケチるくらいのことは認めて いただきたいです。その分快適な睡眠など犠牲にするものもあるのですから。 帰途の電車では、偶然車窓から花火が見え、それがなぜか三駅の間続いたので、 やはり私は信じられないくらい幸運なのかもしれません (同じ車窓から同じくらいの位置でそんなに長い間見えつづけるなんて、 ありえるのでしょうか!?ハーフミラーのような仕掛けだったりして)。
 忙しいときこそ、やはり気分転換が有効です。帰りはついでに少し寄り道 して奥多摩まで足を伸ばし、渓流の脇を歩いてきました。偶然地元の方に 声を掛けられ、楽しくお話をしながら運動不足を解消することができました。 アスファルトの上と違って、多少ぬかるみや石のある道ですが、同じ距離でも ずっと爽快で、疲れを感じず健康になれたと思います(その地元の方は趣味で 毎日2、3時間歩いているそうです。このような場所で出会う地元の方は80代 のおじいさんでも日課に散歩していたり、驚くほど若々しく見える方が多いです。 雨の日や冬はやはり大変で、昔は時々来る物売りから食料品を買うほど 不便だったそうですが)。ボートを上手にこぐ合宿中の学生や釣りのおじさん方、 家族連れの方々を見るのも(とにかく普段の交流範囲が狭いので、多様な人を 見るとそれだけで)社会勉強というか気分転換になります。 (行きの車内でも年配の地元の方に話しかけられ、流暢な方言に戸惑い ながらも「昔は川から取ってきた流木をかまどでたいて…」など、大変 興味深いお話を伺いました。命に関わるような心臓病は、安静な車内で 発病するものか心配ですが、偶然急病で運ばれていった若い方は、元気で いらっしゃるでしょうか?)
 あるいはまた上流の水道橋で、2時間くらいぼーっとしてみたり。 橋の袂から、白みがかった水色の滝が流れ落ち、苔むしたまわりの岩肌は 切り立って、露天風呂を100倍にしたような、神秘的な光景でした。 でも、その滝は縁もコンクリートで固められた長方形で、「東京都水道局 管理地」という、味も素っ気もない名前なんです。その辺は人影も無く、 水煙を上げて轟々と流れるのをじーっとみつめていると、気のせいか紙が 流れてくるのが見えたように思いました。多摩川中流の住民である私には、 せせらぎというのはどこまでも遡ってみたくなる謎と憧れの対象です。 哲学の小道の上流も遡ってみたことがありますが、同じ甲高い声の蝉だか 鳥だかが鳴いていました。よく響きますがどこから来るのか姿が見えないんです。 世の中謎があったほうが面白いので、水源池の探索はいつかの楽しみに とっておきます。
 なぜか駅前で巨大な冷やしトマトなどを売りに来た方がいて、 (氷が重いばかりでたいして商売にはならないでしょうが) きゅうりには味噌をつけてくださり(こんな食べ方は初めてです) とてもおいしく頂きました(これが本場の味なのでしょうか?)。 こうして1日過ごせば、あと1ヶ月は現実逃避せずに頑張れそうです。
(07/01)ニュース解説: クオーク5個が集まった粒子を発見、おめでとうございます!  メソンと中性子に崩壊する粒子ができた、 という意味ですが、別に超対称粒子のような新しい素粒子が発見されたわけでは ありません。たとえばΔ++というバリオンはuクォーク3個からなりますが、陽子(uud)とπ+メソン(u(反d))に崩壊します。メソンというのは クォークと反クォークからなり、つねに核子中で生成/消滅しています。ゲージ電荷や クォーク数、エネルギーなどが全体として保存しさえすれば、メソンの個数が保存 しなくても矛盾はありません。クォークのフレーバーも小林−益川理論によれば 保存しません。したがってクオーク5個が集まったこの粒子というのはおそらくクォーク3個と「等価」な、中性子とメソンの束縛状態(これを粒子と呼ぶこともある: どのような束縛状態が実現可能かどうかはまた別の議論が必要です) であり、何の不思議もないのです。素晴らしい新発見ですが、けっして 標準理論を超える必要はありません。くれぐれも「さては、超対称粒子か?」 などと期待なさいませんように。こちらは紛らわしい新粒子予想理論のおかげで 迷惑をこうむっているのですから。
(06/17)コラム風に  大学まで遠いので、ラッシュを避けるため思い切って6時に家を出ることにした。 電車に入って気になったのは「うずまく査定嫉妬」と大きく書かれた アエラの中吊り広告。人はつい、自分に関係ある事柄に目が向くものだが、 査定というのは恐らく企業内での業績評価のこと。どうしてそれに「嫉妬」などと いう文字を使うのか?
 私でも恋愛らしきものはしたことがあるので、あの、自分に自信が無いための 切ない気持ち、ふられたくないために不条理な行動をしてしまいそうになる まさしく「嫉妬」というべきものなら、経験がある。しかし、実力に遜色ないのに 圧倒的な待遇差がある場合に生じるのは「差別への抵抗感」でしかない。
 某新聞は、世論調査のアルバイトでも「男子のみ50人募集」と書いた 会社である。日本女性の社会進出が遅れているのは他国との比較調査でも明らかな 事実なのに、女性問題を扱う記事も少なくて、故意の差別が透けて見える。
 「査定嫉妬」という熟語があるのだとすれば、それはまさしく差別の歴史 を物語る、自らの過ちを常識で糊塗する狡さの現れであろう。 どうしてこんなに野蛮な言葉を使うのか。朝から気分が悪くなった。
(追記)
 ストーカーは男女両方いるし、暴力事件や暴言は男性がかなり多いと思う。 大脳生理学によれば明らかに男性のほうが攻撃的本能が強いそうだ。私も先生方や 事務員の暴言(男性の発言ばかり)に対して一切口応えはしなかった。 しかし感応して、少し攻撃的な性格に変わったかもしれない。

(05/30)五月祭 本郷キャンパスは、今日明日と五月祭です。 理学部1号館前では、なぜか茶会が行われておりました。
 でも雨降りで、かわいそう。屋根付きで、まだ良かった。院生にはあまり 関係ないのですが、アカデミックな雰囲気の発表もあります。近くの方は お立ち寄り下さればと思います(農学部でステビアの苗木とか不思議なものを 売っていたこともあります)。…前半日程が土砂降りだった修学旅行を、 思い出すなあ。でもかえって、あたふたした雰囲気やハプニング時の連帯感が 良い思い出になることもありますよね。人さえ集まれば…。
(05/14)まだ誰からも受け入れ許可がありません。 もう一人の先生(筒井先生:投稿中の雑誌のエディターで研究分野では最も ご理解があると思っておりました)にも問答無用で断られ、他の先生の紹介も していただけません(その先生に迷惑がかかるかもしれないから、と言われました)。 今日中には書類をそろえなければ間に合いません。どうぞ受け入れ可能な方は ご連絡ください。(後記:お茶大で受け入れ 許可を頂きました。お茶大では締切りも少しだけ余裕があるようです。 直接はんこをいただきに伺います。菅本先生、ありがとう ございました。)
(05/06)来年度の受け入れ教官募集中 そこのあなた!どなたか存じませんがもし奇特にも、何度かこのページを 訪れてくださったことがおありな関係者(東大以外の先生)で、超対称性理論 以外の研究を認めてくださるのでしたら、来年度の受け入れ教官になっては くださいませんか?そんなに研究でご迷惑はかけません。もし受け入れて くだされば、お望みなら関係者への批判は少し控えても良いです (有給の研究員に通ればですが)。多少研究分野が違っても、 研究に必要な情報は自分で集めます。論文の計算チェックくらいなら お手伝いいたします。ごく形式的なもので良いのです。 もしどなたにも署名捺印がいただけなければ、学術振興会の特別研究員に 申請する資格すら得られません。実際昨年はそれを理由に不許可となりました。 期限はあと一週間くらいしかありません。どうかよろしくお願いいたします。 後記:真面目な話です。受け入れ可能かもしれないと 少しでも思われた方は、 できるだけ早く nisikawa@hep-th.phys.s.u-tokyo.ac.jp まで メイルをください。あまり顔が広くありません。同時に複数の先生に頼めるほど 器用ではなくいままで昨年と同じ2人にメールで順に頼んで一人に断られたところです ので、「この先生に頼んでみてはどうか」というご紹介だけでも大変助かります。 断られる経験にも慣れましたが、 素粒子を研究しているのにレプトンには来てほしくない、SUSYでないとだめ、 なんて酷いことはおっしゃらないでください。
(05/10) 突然ですが、森林浴には最高の日でした。今の季節、緑がすばらしく 多様なんです。一株の羊歯でも場所によって薄茶がかったり、黄緑だったり。 若葉はたいてい色が薄いものですが、常緑樹とかの種類によってもちろん 異なりますし、濃緑こんもり系とか、つるつる系とか、みっしりふかふか系 (苔など)、幅広薄柔系(?)・・・。わたしは見るだけでは飽き足らず、 感動するとつい触れてみたくなります。成分は知りませんが緑の匂いって、 ありますよね。言葉で書いてもつまらないので写真を載せられれば、とは 思いますが、写真やビデオではどうしても情報が失われます。昔CGに あこがれたものですが、つるつるの氷の反射などは見事に再現できても、 木の葉のそよぎ、微妙な木漏れ日なんかはたぶんあと10年しても絶対正確には 再現できないと思います。本物が最高です。三四郎池って誰がどの位管理して いるのか自然にそうなったのか謎ですが、バランスが見事です。さりげなく 朽ち立て杭に草が生えていたり、早朝には鯉が跳ねていたり。今日は遊びに きていた子ども達が大きな亀をみつけていました。忙しくてストレスが溜まり そうなときだからこそ、1時間くらいのんびりしてだいぶすっきりしました。 明日もこんな天気だといいな。来年はつくばがいいかな。正直な気持ち、研究員に なれればどこでも喜んでうかがいます。2か月分の研究費で生活費が出ちゃうもんね。
(05/06)  学術振興会 特別研究員の申請用紙が、書きやすくなりました!常々、コード表や 説明などまで一人一部なのは無駄だと思っていたんですよね。 たとえ通らないとしても、時間が節約できるというものです。 もしかして昨年の独り言を誰か意外な人が見ていて変えてくださったのかしら?
 今までの複雑な事情について、少し書きます。発表論文はまだありませんが、 私が超対称性理論に入学当初から反対しているのは、5年半前からの理由があります。 当時私は学部4年生で、すでに定年退職された寿榮松宏仁先生の「固体物理学I」 を受講しておりました。当時の素粒子物理学の講義は、出版間もない戸塚先生の 教科書(岩波のシリーズ)を参考にして勉強しました。そこには超対称性について 簡単な説明がありました。あまり現実的な理論ではないということも書かれて いましたが、数学科などで流行のうわさを聞いていた私は興味を持っていました。 寿榮松先生はそのことや、当時の素粒子人気をわかっていらしたのか、あるいは 偶然か、レポート問題に少し関係のある問題を出されたのです。私は成り行きで ややひねくれた解き方をし、超対称変換が実は離散的な変数変換に過ぎないことを 導きました。まあ、同じ数式で表される対象がひとつの物理的事実のみを 表しているとは限らないわけですが、少なくとも実在する粒子とは思えない、 ある自然な解釈が存在するわけです。でも講義レポートを提出しただけでは、 業績にはなりませんよね。口に出さなくても、わかっている人も多いのでしょうし…。 それを研究している素粒子論の先生は「理由なんてどうでも良い。嫌になるまで計算 するんだ」とおっしゃっていました。知らずに貴重な時間を割いて多量の計算練習を させられた人には、えらい迷惑な話だと思いますが。

(05/05)  でも、ノーベル賞受賞者の講演を直接聴けるなんて、一回だけでも極めて 幸運な体験ですよね。私は気分の浮き沈みが激しくて、自分が幸せすぎる のではないかと思うときと、現状に対する不満でいらいらするときとが 必ず交互にあります。20数年間生きてくれば、いい加減自分の性格は わかるものですが、根はおそろしく図太いらしくて、うつ状態と呼べるほど 落ち込んだことは一度もないような気がします。他人のせいにする だけだからです。あまり誉められたものではありませんが、心理テストを 受けたら「心の病気」には程遠いらしいので、得な性格なのかも。
 不思議なことに「不運が続いた」経験はこれまでありません。幸運と 不運が必ず交互にやってくるということは、ありえないはずですが、 気分的にはこれまでの人生、常にその交代が続いてきました。 もしかしたら気分というのは、実際の境遇よりも性格のほうに大きく影響を 受けていて、「不運が続き」そうになったときには小さなことにも 幸運を見出し、「幸運が続き」そうになったときは小さなことにも 不満を見出してしまうのかもしれません。別にそれを望んでいるわけでも ないのですが、もしかしたら脳のフィードバック回路が小さいときから すでに固定されていて、強力な発振源となっているのかも。
 別の心理テストで「もう少し思いやりをもて」などとお説教されたことも ありますが、実際自分と異なる性格の人の気持ちは、経験がないので 理解し難いです。正直に言うとけんかになってしまいそうで、理想的な 性格ではないらしいですが今のところそんなに不自由していないので、 直そうとは思いません。他の人の性格が変わってほしいと思ったことも ありません。就職試験などで性格テストを課すところがあるようですが、 その結果で従順な人間のみが選ばれるとしたら残念なことだと思います。

(04/26) 昨日の談話会は素粒子実験(BELLE)の話で、CPの破れが観測されそうだという 以前から関心のあった、興味深いものでした。ただ、そのような実験に即した 現実的な研究をしている素粒子理論家は、この大学にはいません。最後に私の 指導教官が、 「ニュートリノ振動は大角度解だけが残っている」と、平然とおっしゃったので、 絶望的な気持ちになりました。私は1年以上前、実験の人から「内部情報では、 大角度解も否定されている」と聞いたからです(02/13/2004追記:現在どうなっているのかは、専門外でわかりません。指導教官によると、「確かに一時的に実験結果による制限が強くて許容領域が狭まりすぎたこともあったが、そのことではないか?今はむしろKamLANDで理論の予想が支持されている」とのことです。ただ振動後のニュートリノ出現はやはりOPERA実験などでないと直接確認できないようです)。また素粒子質量について「説明できる理論はまだない」とおっしゃいましたが、繰り返すように 私の論文では、重力を無視した標準理論のような場合にはニュートリノの質量が 0でなければならないことが、学部程度の簡単な議論(固有関数の 2乗可積分性)から言えてしまうのです(スピンの効果など、補正が必要かも しれませんが)。
 個人情報保護法案が昨日衆院で可決されたそうですが、指導教官は昨年私との メールのやり取りを、まだ成立していない法案を根拠に「公開は許可しません」と おっしゃいました。わたしにとって論文を通して主張することは、 学問の自由ばかりか中学生時代から理論物理に憧れて研究者を目指し勉強してきた 生き方そのものに関わる問題です。もし独立行政法人化された大学の内部告発 をすると、逮捕されてしまうのでしょうか?去年から指導教官には、好意的な 推薦文を頂けず苦労しております。2年以上前から「超対称理論」に関しては 対立しておりましたが、特に最終学年の今年は、ポスドクの行き先を探したり と年収300万円くらいがかかっている大事な時期なのに、到底通りそうに ありません。なんと言っても、3年前に複数の教官に提出した論文が無視され 続け、指導教官の言うままに短縮して書き直して投稿するとリジェクトされた のですから。形式的に「ここを書き直して送りなおせば通るのではないか」 と再び助言してくださいましたが、いまさら信じる気にはなりません。少人数で 複数の論文誌のエディターを兼ね、ご自分の論文は自分の学生や卒業生が引用する。 荒唐無稽な論文ばかり多く掲載される世界で、どうやって生きていけば いいのでしょうか?他の先生も多くは私の指導を拒否した方なので、このまま では人間不信になりそうです。
 東大の物理学科というところは、けっこう有名人を輩出しています。例えば 有馬朗人先生(元学長、文部大臣)や不破哲三氏は有名です。有馬先生は ご専門も「隣の」原子核理論で、談話会で話されたことがあり親近感があります。 明快な話し方で、「ないものをあると言っちゃいけないよ」と率直に おっしゃったのが印象に残っています。原子核というとそれだけで怖がる方も いらっしゃいますが、もう定年退職された矢崎先生など、かなりのほほんとした 平和的な方ばかりです。逆にそうでないと適任ではないかも。
 今日偶然知ってショックでしたが、素粒子論研究室の 先輩には、某カルト関連で死刑判決を受けた人がいます。新聞記事 (最近、毎日新聞が気に入ってます)に載っていて、約10年前の年次報告に 実名があったので、驚きました。全く知りませんでした。教養時代に入信して 修士論文も書いたそうです。読んでみたくなります。悪趣味かも知れない けれど、どのような考えをしていたのか気になります。年次報告では当時の学生を 今の所属と比べて、習ったことのある先生の名前を発見したりと意外でした。 ほんとこの世界、狭いんですね。そして当時から、 超対称性理論やブラックホールはやはり研究されていました。現在有力な ブラックホールの証拠とされているもの(ただし確実なのはまだない)には、 日本人の研究も多いようです。私には実在性がかなり怪しいと思われる重力波や、 インフレーションも。でも時空が曲がっている必要はないというワインバーグの 考え方は、何十年も前からのものなんです。もし当時から、学問の自由がなかった のだとすれば。封建的なシステムにより、論文が発表できなかった学生も いるのでしょうか?指導教官が退官のため行き先のなくなった学生とか (そのカルト関係の人の先生は事件の翌年に定年退職されているので)。 当時のことは全く知らず無責任ですが、つい想像してしまいました。 5年間いた大学院での経験では、時折、「修士論文発表取り消し(予定表には 記載されているのですがある日マジックで消されている)」があります。 たとえば「アクシオン」という、これまた実在性は怪しい(私の指導教官は 研究している)新粒子の探索実験など。事情が気になります。(02/13/2004追記:1994年刊のS.ワインバーグ「究極理論の夢」には「見つからなかった」とかいてありますが、さまざまなバージョンがあるので中にはまだ存在を否定し切れていないものがあるのかもしれません)
 研究分野を変更するにはいちど退学しなければならなかったほど、指導 教官というのは学生に対して権限があります。当然、責任もあるはずです。 素粒子論研究室に所属した学生は、この10年間で約80人。その中で 犯罪者や自殺者、退学(望まない進路変更)者数名や薬物使用者(?)が いるというのは、世間の平均と比べて多いのかどうかわかりませんが、 東大物理学科(専攻)固有の問題もあるような気がします。まずいことを 書いてしまったかもしれませんが、私が言わなければ誰も言わないでしょう。
 高校時代は、本当に純真だったのね。幸い新興宗教の勧誘とは無縁で、 図書館に弦理論の本もありませんでした。高校物理なんて、と不遜にも すこし高校の授業をおろそかにしていたけれど、今ごろになって感謝できる 環境というのもあるものです。

(04/05)   これ、70歳を過ぎても救急病院で看護婦をしていた祖母が聞いたら、 悲しむでしょうね。尤も夜勤に忙しくて、こんな些細なニュースに気を留める 暇は無かったかもしれませんが。もともと政治にはあまり興味ないし、自分が リーダーになろうとは思いません(理論物理のほうが楽しいです)が、 もし女性が舵取りをすれば、戦争というのはかなり減るのではないでしょうか?
 自尊心は大切ですが、生産的なことに使ってほしいなあ。カジノでは、 つい羽目をはずして不幸になる人が出るような気がするし、なんか人の 弱みに付け込むのはなあ(年収制限すれば良い?)。 おそらく失言するような自制心のない人が標的となるのでしょうが。
 「敵」「味方」という表現自体が苦手です。経験上、他者との競争よりは 「自分の能力をどれだけ活かせるか」を考えたほうが効率が良いと思います。 意志が弱いから、厳しく言ってくれる人は貴重ですが、具体的指摘を伴わない 悪口は有害無益だと思います(本人のストレス解消にはなっているのか?)。

(03/29)談話会 4月11日の談話会(物理学教室主催、 理学部4号館2階1220号号室で4時半から) には Nobel 賞('t Hoooft と同時受賞)の M.J.G.Veltman 氏がいらっしゃいます。 貴重な機会なので行ってみる価値があると思います。
(03/03/27) 高校のとき、朝礼を行ったりする講堂に、「学者愛人」と大書された額が掲げられて ありました。おそらくは論語からとった格調高い言葉なのですが、少なくとも卒業するまで出典は知らず、「ガクシャ、アイジン」としか読めなかったのです。教育の影響は大きいですね。

(03/20) 遠い国で戦争が起き、得られる情報は間接的なものばかりで何が 本当だかわからないとしても、生産的なことをする気がなくなりますね。テレビで偶然 テロの中継を見てからも半年くらい何もする気になれなくなってしまいました。 経済的な利益を期待して戦争をはじめる人なんて、本当にいるのかしら?だいたい 国外に出たこともない私が、全く知らない国について信じられる情報は、何一つ ありません。絶対戦争は嫌だと思うしそれを表明せずにはいられませんが、 嘘ばかりの戦時報道など、いっそ見ないほうがましなのかも。
 でも先制攻撃を正当化する言い訳というのはどう探してもないと思います。 無条件でそちらが悪いと思います。私はどちらかというとけんかを売るほうです が、口で文句や不平を言うのと武器を使うのは全然違います。日本の過去の戦争に ついて「一般人は被害者だ」みたいに言う方もいらっしゃいますが、自分で国連を 脱退し奇襲を仕掛けたのなら、はっきりいって言い訳の余地はないと思います (父方の祖父は心臓病のうえ、醤油を一気飲みした?おかげで戦争には行かず 早死したそうですが感謝しています。でも母方も早く亡くなっていてこちらは 偉い軍人だったそうなので、聞いたことありませんが暗い過去があるのかも。) もし本当に国民の多くが強く平和を望むなら、軍部の独裁なんて不可能だと 思います(どうしても想像できないのですが、これも戦後教育のおかげ?) だから、憲法のような置き土産をしたアメリカは実はすごく寛大な気がするし、 悪者扱いするのはとても失礼だと思います。日本が言う資格はないと思いますが、 先制攻撃するような国だったとは、今まで知らなかったのでショックです。
(03/20) TA制について補足
申しおくれましたが、結局、倍の 約24万円頂けることになりました。これは授業料の約半額で、かなり助かり ますし残りは払うのが当然とも思います。TAは「事前に指導教官と相談してから 応募すること」という決まりです。以前は科目担当教官が自分の学生を 指名して決めていたことがありますが私は指導教官に一言断った後、 好きな科目を選んで希望し、3回くらい毎年採用していただくことができました。 物理学科では今までのところ、基本的に希望すればほとんど採用されて いるようです。もしかすると担当教官が選ぶのが普通なのかもしれませんが その場合、他の学生は遠慮して申し込まないのでしょうか?その場合、 「TAもしていない学生」と学振などに採用されている学生ではかなり格差が あることになります。なお学振では課せられた仕事や出勤簿、報告書作成義務も おそらくないほか、2、3年連続採用も保証されています。 TA制は、欧米では学生の生計を助けるアルバイトとして 定着しています。日本でも皆が当然のように利用できる制度になると良いと 思います。自分が不当な扱いを受けていると思うとひどくやる気がなくなり 気分が荒れてしまいますが、能力以上に特別扱いされるのも気が引けます。 ただ、周囲と合う標準的な待遇を受けたいだけなんです。論文に ついても。
(03/19) 遅すぎるかもしれませんが 反戦署名サイトにご協力お願いいたします。
アメリカ国内でも反戦運動が広がっているということで、当分戦争はないのかと 楽観していたら、昨日のニュースで Bush 大統領が48時間の猶予期限つきで 先制攻撃すると明言していました。ショックです。米国民の70%もが戦争賛成 だなんて、信じられません。こないだの SCGT02 でお会いした米国人物理学者の 方々も、皆初対面なのに気さくでおおらかな方たちばかりだったのに。やはり 何らかの情報操作で、嘘ばかりとしか思えません。
日本国内の世論調査では53%が平和主義なので、意見の表明しがいがあるかも。
  祝!(03/03/14)一万回ご来客記念日。 実は家族だったり、冷やかしだったり、偶然初めてきた人だったり、 まさか先生だったり、隣の人だったり。とにかく嬉しいです。
 それに2日前にまたもや論文がリジェクトされたショックと、それでもやはり 絶対あきらめない、理由もなく楽観的な気持ち(生存本能?)が混ざった、 かなり不思議な気分です。(落ち込むというよりは、他人にけんかを売っちゃうん ですよね・・・、私の場合)
(03/02/03)先日人工衛星について書いたばかりなのに、 シャトル事故のニュースを知り、ショックを受けております。よりによって、テキサスの上空で。破片にぶつかるだけでも大怪我をするでしょうね。65歳を過ぎていても論文を書きつづけるような人は、長寿なものと決まっていますが、心配になってきてしまいました。
長生きしてね、ワイン。あっ、小柴先生も。
(01/10)リンクですが KamLAND実験 の、フォトギャラリーは圧巻ですね。理論系だと普段目にすることの ない装置の建設過程がリアルに伝わってきます。この実験も、最終的な結果がでるには もう3年くらいかかります。
 最近このページを更新する余裕はないのですが、MUSES−C見学(防塵服を着て、本体のそばで解説して頂きました)で少し意外に思ったことを書きます。科学的な実験には大学の研究者が立ち会いますが、実際に衛星を作るのはほとんど電気関係の企業の技術者だそうです。給料も結構良いらしいです(それだけ専門家集団ということ?)。ちなみにこちら(科学実験用)のロケットの打ち上げは、70年代から豊富な実績があり過去2回しか失敗していないとのこと(その代わり、旧式で衛星も小さめ)。今のところ考えていませんが、転職するなら電気かな?物理に関係ある思いっきり専門的な(=大学で学んだことくらいでは不充分で、最先端の技術を学び直したり、開発しなければならないような)職って、憧れるものがあります(そう簡単にはなれないか)。あっ、少し世間の常識とは外れるかもしれませんが、うちは家族全員理系で、多様な学科を卒業し別々の理系の仕事をしています(一人ずつ専門が違うと便利です)。私も生まれつき理科が好きでした(好奇心に従ってしまうだけ?)。こういうのって、遺伝なんでしょうか?

(03/01/07,明けましておめでとうございます。急ですが)
1.宇宙科学研究所(ISAS)へMuses−Cなどを見学に行こうバスツアーが明日1月8日行われます。おそらく参加無料です。08:15、「Forest Hongo」(行ったことありませんが東大正門前すぐのホテルです)の一階に集合です。17:30 に東京浅草で解散。これは東大−アデレード大共同ワークショップの一環で、終わったのもありますが10日まで量子色力学についての講演が理学部化学館5階講演室で行われます。今日中にこの広告に気づいて、余裕のあるラッキーな方は参加してみては?(今日の講演は参加者が少なめでした。もっと早めに広く宣伝すれば増えるのではないでしょうか?)
2.小柴先生の記念講演会が1月16日(木)14:00〜15:30 安田講堂で行われます。当日受け付け、来聴無料です。

最近、それほど重要でない雑用で忙しくてご質問への回答や更新が滞ってしまい、申し訳ありません。 あと1ヶ月はこの状態が続きそうです。研究最優先にするつもりですが、今年もよろしくお願いいたします。
京大基礎物理学研究所で 12/18より行われます 「場の量子論の基礎的諸問題と応用」 研究会(来場自由)の、19日のポスターセッションで発表 いたします。タイトルは「ヒッグス機構を用いない電弱統一および量子重力理論の導出」です。なお、ポスターはライブ中継されませんが、25分に収まらない内容を直接興味を持つ人同士で議論できるため奨励されていて私も雰囲気的に好きです。申込後に知ったのですが、この研究会は一部科研費特定領域研究 (B)「超弦と場の理論のダイナミクス」 による補助を受けているそうです。少し心苦しいですが、都内のJGRGでは素粒子関係の人が少なかったので、今回は専門の近い方々のご意見を伺えるのではないかと期待しております。数研の小嶋泉先生の招待講演も楽しみです(弦でない数理物理はマイナーなので、専門分野の近そうな方とお会いできる貴重な機会なのです)。
(11/15) 東京大学男女共同参画基本計画(案)への意見公募に対する公聴会が、平成14年11月20日(水)16:00〜18:00 理学部2号館 4階 講堂 にて行われます。それに先立つ「意見公募」に、自分の経験を踏まえてやや過激な 意見を送りましたところ、成りゆきで、当日15分で発表することになりました。  時間がおありでしたらぜひご来場ください(学外の方、大歓迎。予約が必要です)。
 さらに、意見公募について知らなかった方も多いと推察いたしますが (特に女子学生は歓迎いたしますが男性の方も)、ご意見がありましたら 参考にいたしますので西川までメイルを下さるようお願いいたします。メイルを盗み見られたりする危険を除いて、実名などプライバシーには配慮いたします。
 なお、参考にするだけで必ず反映させるとは限りませんのでご承知おきください。

あっ、それと、目黒区駒場で11月25日(月)〜28日に行われます「一般相対論と重力」研究会でも 量子重力の研究について発表いたします。こちらもよろしく(物理学会とほぼ同内容ですが、ポスターなので15分では話しきれなかった後半部分も時間をかけてご説明・討論できそうです)。急に忙しくなってまいりました。準備が間に合うか自信がありません。
(11/10) 暗すぎる事実(02/10, 03/05/2004)個人情報に配慮して大幅に改訂
 この素粒子論研究室には、自殺した留学生がいます。彼女は超弦理論や超対称性理論の勉強とアルバイトの両立のため、常に過労気味で寝不足でした。これは、同じセミナーに出ていた10人くらい皆が知っている事実です。自殺原因は恋愛問題ということになっていますが、私はその3ヶ月くらい前、彼女が疲労した状態でヘッドホンを聞いていて、セミナー発表しながらも周りの音が響いて聞こえていないようでしたので、「交通事故に遭うのではないか」と心配になったことがあります。自殺の心理はよく知りませんが、それ以来関心を持っております。過労と自殺には関係があるのでしょうか?また、その数ヶ月程度前の環境がどのくらい影響するものなのでしょうか?彼女とそれほど話したことはないのですが、晴天の霹靂でした。もし自殺未遂があったことを事前に知っていれば、もうすこし気を遣って予防できたのではないかと思うと非常に残念です(たとえば偶然父の入院などもあり私にとっても大変な頃でしたが、あまり個人的な事情で暗い顔をしたりすると鬱の人には悪影響かもしれません)。自殺未遂のような事実は、暗くてはばかられても周囲の人には知らせた方が良いのではないでしょうか?(鬱病などの病歴の公開は本人の就職などに不利益になるおそれがありますが、そのような理由で採用を拒否する企業自体の問題ではないかとも思います。いっぽう生死に関わるような病期の場合は、就職にこだわらず入院するべきだとも思います。少なくとも大学内で秘密にする必要はなかったように思いますし、そのような企図をしたことのある方や見かけた方には、あらかじめ周囲の人に警告することを勧めます)
 彼女は私と同じ年にやはり院試を受けなおしたのですが、私の経験からすれば、やはり1年入学が遅れることによる経済的・精神的負担は大きかったのではないでしょうか? (その前年は素粒子論サブコースだけやたら人気があったので、希望分野の再受験のため留年する人が大勢いました。現役教官が持ち回りで兼担し、対象大学の教官の自己申告に基づくために甘くなっていると思われる大学評価報告書のように、学生の希望が最優先されるというのは間違いです。また物理学科の定員は約80人ですが、過去6年に少なくとも2人、自殺した学生がいます。このような深刻な問題は隠蔽されがちですが、解決に向けて努力すべきだと思います)。なおそのセミナーを主催なさっていた教官(彼女の指導教官ではない)は、そのセミナーでは皆が競い合うように早い進度で弦理論の教科書を読みその学生が過労気味で最後の発表は疲れているように見えたことは認めていらっしゃいますが「土曜日の自主セミナーだから自分の責任ではない」とおっしゃっています。確かに不明なところが多いのに教官の責任を問うことは名誉毀損につながりかねませんが、客観的事実を隠蔽することによって一方的に交際相手のせいにするのも間違いではないでしょうか?とくにD先生が「死ぬまでつき合ってあげるよ」などとおっしゃったのはなくなる2,3週間前のことでした。また、D先生は学部のときの自殺未遂をご存知だったようですが、一方で集中講義;セミナーで係数の打ち消すことを「一人では死なないから抱き合わせで殺す」;「みんな死んでくれて嬉しいな」ともおっしゃっていました。悪気のない冗談だったと思いますし、実際に身近にいた学生が殺人犯になった経験から思わず言ってしまったのかもしれませんが、彼女の指導教官としては不適切な発言だったように思います。やはり、乱暴な言葉は使わない方が良いようです。
   またお別れ会の席で私の指導教官は、「この研究室では普通の考えは通用しない(特別優秀な人しか採らない、というような意味?)。泣かれては困る。女の子だからって特別扱いしないよ。」というようなことを、私とある学生におっしゃいました。これはその学生が自殺した約半年後のご発言ですから、私にはセクハラのように不快に感じられました。当初私は指導教官から、「院試の成績が悪かったから、博士課程ではとらない。別の教官が面倒を見ることになっていて、議論の邪魔になるからわたしのセミナーには出ないように」などと言われ、発表や質問はせずに出席というか見学していたためもあります。他にも何人かの先生方に、博士課程での受け入れを厳しく断られていました。
 けれどもその先生の理論は、私には必然性があると思えませんし実験でも確かめられていません(中には実験の先生が「内部情報では既に否定されている」とおっしゃったの(ニュートリノ振動の大振動解)もあります(03/05追記:これについては上記04/26の日記の追記を参照))。ここには、ノーベル賞に関係するような実験に近い研究をしている人は、ほとんどいません。検証されなくても、業績になるのですから。一方で私の論文はリジェクトされた(最新のは4ヶ月してもレフェリーレポートが来ません)のだとすれば、大学に学問の自由なんて、元々ないのではないでしょうか?学振や助手に採用されるのも超弦理論、高次元理論、大統一理論などの研究をする人が多く、格子ゲージ理論など現実的な研究をしていた学生は、研究者としての就職難のため民間に就職するそうです。
 逆に名誉毀損で訴えられたりしてはかなわないし暗すぎるので、これまで公表しませんでした。でももし現D3が卒業したら、事実を知るのは先生方と私ばかりになってしまうでしょう(セミナーに出ていた学生には長期欠席の上退学?した人もいますが)。このように書くのは、違法でしょうか?
 もし本当に違法なら、ご指摘があり次第ここの部分は削除いたします。
(10/28) μな気持ち
この5年間 いろいろあったけれど
好きよ、ワイン。
もう浮気なんてしないわ。

私達の大切な こどもたちを
さらったのは 誰?
人間は、生まれたものを
奪うことはできても、
死んだものを 生き返らせることは
できません。
生きていれば それだけでよい
生きてかえれば なおよいけれど
ただ、変わりはてた姿に
ならぬことを
願うばかり。

(11/09) ある栄養バランス食品で
次の注意書きがありました:
●原材料に「卵、乳、小麦、落花生、牛肉、さけ、さば、大豆、豚肉、りんご、魚介類」の成分が含まれています。
●同じ収穫・生産工程で「えび、オレンジ、くるみ、鶏肉、もも、ゼラチン」を含んだ食品を扱っています。
 これだけ本当に入ってりゃ、さぞかしおいしいんでしょうね。私、アレルギーでなくて良かった。
・・・でも、これってフルーツ味なんですけど(りんご味でかなりおいしかったです)。「原材料の一部」って、どこなんでしょう?微量で書ききれないから、略したとか?もしかして、めんどりの餌?(近頃の鳥は、グルメなのね。)まさか、肥料?(そんな、ぜいたくな。)

(11/08) μなお店
 
イオンの商品は全体的に安いです。特にeJUSCO.com はネット販売とは思えない価格で、私も食料品のまとめ買いなどに利用しております。
ところで、産学連携ではありませんが各種広告を掲載させて頂くことにしました。
当サイトに違法性はないと信じますが、お気づきの点がありましたらご一報くださいね!
(10/23,シリアスに) 「物理数学I」「素粒子物理学」などのティーチング・アシスタントや図書係をさせていただいたご縁で,できるだけ多くの方に物理的に正しい知識を伝えられるよう,これまで努めてまいりました。もしこれをお読みになった上で誤った情報に惑わされたり,怪しげな理論のために人生の針路を狂わされたとしたら,それは私の力不足に加えてあなたの責任です。
(10/11)ちょっと過激に宣伝します。    某TV局の特集、拝見しました。未だにどちらかというと標準理論を 信じている少数派として、少し天邪鬼な意見を述べさせて頂きます。 小柴先生ご自身は、インタビューでニュートリノの質量については何も おっしゃっていませんでしたが、これは先生らしい慎重な態度だとあらためて 尊敬しております。というのも、これまでの実験では、特定の型のニュートリノが 減少したことまでは確実らしくても、他の型が増えていることは観測されていない からです。これだけでは「ニュートリノが別の型に変化、つまり振動している」証拠 とは言えないこと、小学生でも判るでしょう?子どもに正しい科学的思考法の模範を 示すためにも、どうぞ「確実に分かっていること」と「そうでないこと、単なる 推測や提案」とを、明確に区別して頂きたいものです。とくに税金をもらって 研究している、決してSF作家ではない科学者には。でもそんなこと、もしかして 世間には必要とされていないのかしら。
   大統一理論について、小柴先生の「宝くじを引くようなもの」という 表現は、お見事です。ついでに多くの人が注目してくださるであろう今、宇宙論に ついて、私的見解を宣伝させて頂きたいと思います。有名な「インフレーション 宇宙論」は、素粒子の標準理論から自然に導かれるという方もいらっしゃいますが、 私の考えは少し違います。「インフレーション」は、標準理論におけるスカラー場、 つまりヒッグス場から、その運動方程式を解いて得られる理論です。ところが そのヒッグス場こそ、標準理論の中で唯一実験的に見つかっていない素粒子で あるばかりか、実際のところ実在する素粒子であるかどうかというその起源も 明らかにされていないのです。「補助ヒッグス場」という呼び名もあるくらいです− そう、中学校の幾何で習う、仮に引く補助線のように。
   私には、対称性を制御するための人為的な道具で、実在する必要がない のではないかとさえ思われます。実際、私の現在投稿中の論文の前半では、 標準理論において電磁気力と弱い力が統一されなければならないことが、 ヒッグス機構を用いなくても、さらに統計力学さえ仮定せずに導けてしまいました。 だから私は、未だに、
「真空の相転移(注:ヒッグスポテンシャルを熱力学における自由エネルギーと 同様に解釈し、温度につれてヒッグスポテンシャルの極小点が極大点に変形 (相転移)することにより初期宇宙において元々質量0の光子しかなかった相が 質量をもつ他のゲージボソンもある相に変わったとする説。なお、ふつうの 相転移では、真空ではなく磁性体や氷の結晶など具体的な多量の物質が介在します。 1モルって、6×(10の23乗)個もの粒子のことでしたよね。) ?何それ。本当?証拠あるの?」 と疑っております。
(注:この論文の後半は、著者自身物理的事実かどうか疑わしい提案にすぎません。 しかし前半は、少なくとも数学的に明確な仮定と、常識的に信じられている物理的 仮定の下に、定理の形で述べられる主張です。追記:私が問題にしているのは 「WやZボソンが質量を持つ原因を相転移に帰着する説」で、QCDの シミュレーションで導かれる相転移のことではありません。)いやまあ、 これ自体間違いで、恥の上塗りとなる可能性もありますが、初めて自分で導いた 物理的結果なので多くの方が見てくださると嬉しいです。物理的な真実を明らかに する科学者に、なりたいな。
速報!(10/08) 小柴先生、ノーベル賞受賞おめでとうございます。
   昨日は、講演の後、図々しくも 't Hooft 氏に質問してしまいました。 (普段はあまり自分から話さないのに、こういう時だけ大胆になります。 一生に一度かもしれないのに、遠巻きにしているだけではもったいない。) 質問は「情報損失問題に微分方程式の解の一意性は関係ありますか?」で、 いちおう通じたようで「冥王星の軌道などカオス的な運動には関係がある」と 応えてくださいました。もう少し量子論的な意味ではどうなのか伺いたかったのですが、質問したは良いものの返事を聞いている最中から緊張して足が震えはじめ、 英語が正しく聞き取れているか自信がなかったためあきらめました。 研究室に戻った後は、意外と集まる人が少なかったので、部屋の隅で本を読む ふりをしながら、先生たちとの会話を聞いてしまいました。(猫のようですが、 さりげなく、でも遠慮なく人の話を聞いているのは大好きです。)
   でもその翌日の今日が、今年のノーベル賞発表日だとは・・・。しかも、 昨年LEPの研究会で(当時は良く存じ上げずに偶然)お話しした小柴先生が、 受賞されるとは・・・。驚天動地な気分(という言い方はありましたっけ?) です。授業料の支払いや、年収たったの12万円しかないTAのお給料で 沈んでいた気分もかなりかき混ぜられました。(後記:紛らわしいですが以前 英語ページで、1年間国費で留学してワインバーグに会ったと書いたのは エイプリルフールの冗談です。) 昨年、小柴先生の講演も拝聴しましたが、76才なのにやはりはっきりとした 話し方で、自分の考えを遠慮なく述べる方のようです。(有馬先生もそのタイプ ですが、私はそういう方が好きです。)こういう事を言うのはまずいかも しれませんが、現役の先生方よりもう退官されてしまった/しまいそうな先生方 の方が、尊敬できることが多いです。私は誰であっても、明快な話し方で納得できる 話をする人は尊敬しますし、どんなに人気があっても自分が納得できない、 どこか誤魔化しているのではないかと思う話し方や研究をする人は尊敬でき ません。ちなみに授賞理由が「天体物理学とくに宇宙ニュートリノ検出への 貢献」で、質量には触れてないあたり、慎重なノーベル賞らしくてさすがですね。

NEWS(10/06) "No War on Iraq" campaign
   (10/22) Support Actions to Keep Kids Off Tobacco Urgent!

   どうしてこう次々に恐ろしいことが起きるのでしょう・・・。でも 口だけでも、何も言わないよりはましでは?
(10/22)
  宣伝のためメールマガジンに一括投稿してみたところ,アクセスが増えました。かなり癖のあるページであなたのお好みに合わないかもしれませんが,ご来訪下さってありがとうございました。ところで,マイナーなマガジンには,ねずみ講のような怪しげなビジネスを,名前や手法を変えつつ売りこむものも多いようです。今までのところ配信解約できないほど悪質なものに会ったことはありませんが,皆様くれぐれもご注意を。恥ずかしながら私のページもそれらに紛れて宣伝させて頂いております。無料なので仕方ないですね。私は疑り深いので,儲かると宣伝するビジネス情報で詳しく調べても社内データが少ないものはほとんど信用しておりません。こういうのは自己責任で,引っかかる方も不注意なのですが,そうすると子どもやお年より,あるいは病気で引きこもりがちなため必要な知識を得にくい方など,弱者ばかりが損をすることになりそうです。残念なことですが,表現の自由と表裏一体なので,(貧乏で資料請求するお金もない,即ち悪徳商法に引っかからないであろう)私には,多様な情報があったほうが良いと思われます。
  個人情報について少し軽く書きすぎましたが,基本的に氏名を隠す理由はないと思います。よほどのことがない限り,親は生まれてくる子のために頑張って考えてくれたのでしょう。「悪魔」くんだって,なかなかかわいらしくて独創的で私は別に良いと思ったのですが。たとえば過去に離婚したり,重い病歴があったり,被害者の家族だったり本人が犯罪者で服役歴があったりしたら,問題は複雑で保護する必要があるような気もしますが,名前を明かしたからといって殊更に差別するならそちらの方が問題だと思います。とくに,公的な機関の意思決定に関わったり,人を監督するようないわゆる「権力」をもつ公的人物については,できるだけ詳しく情報公開するべきだと思います。有名になるといたずらメールも増えるようで,それは確かに迷惑でしょうが,個人宛てで時間をかけて書いたものなら読むべきだと思います。早く返事をくれると嬉しいものですが,大学の先生には返事の早い方が多いです。時間を守るのが苦手な私も見習いたいと思います。選挙でも,抽象的で口当たりの良い言葉を並べる「党」よりは,問題に応じて自分の判断で決める「個人」に投票したいのですが,選挙公報には必要な情報が少なさ過ぎると思います。お気に入りのカットに修正できる顔写真なんてなくても良いから,「誰が今までどのような議題に,どのように対応してきたのか」ひとめで判る,一覧表のようなものがあると良いのですけれど・・・。

  閑話休題。先日の物理学会&研究会の報告をいたします。物理学会はわずか15分で発表しなくてはなりませんが,要旨を述べるので精一杯でした。これはどなたも同じ感想のようです。目下誰も論文をサイトしてくださらないため,めだちたくて欲求不満な気分の私は,多くの人が聞いてくださって幸せな気分になりました。立教大学はこじんまりした中にも緑豊かなキャンパスで,蔦の絡まるレンガの建物には心が安らぎます。今回は素・核・高エネルギー関係のみがこの会場でしたので,歩いていると見憶えのある方を多くお見受けして驚きました。中は意外にも広く,新しそうな講堂のフロアには,足を踏み入れるのがはばかられそうなつるつるの木目の板が敷き詰められていました。とくに食堂のいすや机も落ち着きのある木製なのには,感動しました。新井素子さんの出身校でしたっけ?わかるような気がしました。
  京都の方は,大阪行きの昼行バスを初めて利用して,京都深草で途中下車しました。これは東名高速をいきなり徒歩で降りるのです。始めは停留所だと気づかず,私しか降りる人がいないようなので焦りました。京阪電車の「藤森」駅が最寄で徒歩7分です。市バスの「青少年科学館前」は高速バス停留所のすぐ前で均一区間内なのでお得ですが,1時間に1本しか来ないのでご注意。
  ここで,オドロキの体験なのですが,往復とも座席は「1−1」,つまり2階席の一番前右,運転手席の上でした。当然,眺めは素晴らしく,東京駅から国会議事堂前を通って高速に入るところ,運転手さんの料金所でのやり取り,前300メートルを行く車の流れ,(主に小型の車が大型車を)追い越していく様子までバッチリ見えました。どうせ発表の準備が直前までかかり,バスの中でも原稿を考えなくてはならないであろうことを見越して,夜に消灯される夜行バスはやめたのですが,あまりの貴重な体験に,前を見なくてはもったいないような気分になりました。
  高速道路って,信号もなく,路肩には緑もあって,すがすがしいものですね。でも大型バスとはいえ,特急で時々はトラックなどを安全に追い越したり,小型車とスピードを合わせて正確にカーブを曲がります。必要とされる技術は,大変なものでしょう。そこらのドライビングゲーム機よりよほど迫力があり楽しめました。始めは結構急いでいたのか追い越すこともしばしば。と思ったら,前方におなじ2階建てのJRバスが見えて,同僚の運転手さんと待ち合わせたかのようにぴったり後について走り,挨拶しちゃったりなんかして。そこからはしばらく,のんびり一緒に左側(=追い越さない)車線を走っている。と思ったら,前のバスは静岡で出口へ。あなたはここが目的地だったのね。幸いにも渋滞はしていませんでしたが,工事中の橙色のコーンや「左側に行ってね」という矢印のついた標識はちらほら。こちらは高速なので,コーンの間隔は,実はかなり開いているのでしょうね。工事の一番初めは,あの「○百メートル先 工事中」の標識を積んだトラックが,後ろに止まるのかしら。路肩にいる清掃車は,いつ内側の道路を清掃するのでしょう?
  普段滅多に車を利用しない私には感動体験の連続で,6時間くらい飽きもせず見入ってしまいました。帰りのバスも,深草から乗る人は他に一人しかいませんでしたが,なんとバスは定刻ぴったりに来たのです。2分停まって乗客を乗せたら,即スタート。どうなっているのでしょう。飯田橋駅の緑の窓口の受け付けてくださった人,「東海道昼特急大阪行き」という言葉に慣れない様子で,手間取っていると思ったら,手配してくださっていたのかしら。指定席で乗り遅れても払い戻しはできませんが,夜行便よりは空いていますし,早めに予約すると良いようです。
  皆さん,お行儀がよろしくて,途中のサービスエリアではちゃんと時間内に用を済ませ,戻っていらっしゃいます。ところが「安くて量が多く,個包装されていて日持ちのする」お土産選びに奔走していた私は,余裕がなくて集合時間のすこし前にバスに戻り,車内トイレを利用することにしました。中は意外にも清潔で,トイレットペーパーはおろか消毒液まであります。落ち着いて用を足し,便座を拭いちゃったりなんかして,水を流し,バスはまだ発車しないのかな,遅いなあと思いつつ扉を開けると,ちょうど階段を降りてきた運転手さんと目が合いました。
「お客さん,2階の一番前の席?」
「はい,そうです。」
後でたまったものを下水に流しに行く係,なんていうのもいらっしゃるのでしょうね。もしかして,あれを利用したのは私だけだったりして。別にご迷惑をかけるつもりはなかったんですけれども,ああなんて恥ずかしい。
  研究室で「なぜ,静岡の茶飴・・・?」と怪訝な顔をしたきみ。それは,宇治茶のつもりで買ったのさっ。

  ここで,不思議な話をさせていただきます。それは,名古屋を少し過ぎたあたりでした。右手の民家か小さな工場と思われる建物の,平らな白い屋根を台として,自由の女神像が立っていたのです。高速道路というのは,(騒音防止用の?)覆い板が両側にかぶさっていて,高い位置にあるため,板の切れ目かよほど高いビルでもない限り,外側には何も見えません。なので,その像はとても目立ち,建物の付近の様子とともに強く印象に残りました。ところが5日後の帰りに全く同じバスの逆経路で,「女神いないかな」と期待して左手に注意して探していたところ,像は見つからなかったのです。確かここだった,と思われる,白い台の建物が残るばかり・・・。まあ正確な場所は覚えていませんので,おそらく見過ごしたのだとは思います。でもなぜそもそもあんなところに自由の女神がいたのか,通行車に見せるためとしか思えないあの配置・・・。謎が残ります。これについて,どなたか情報をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
  肝心の発表は,時間の関係で3分の2くらいしか説明できませんでしたが,中西襄先生をはじめ多くの方が聞いてくださいました。またKuntz環という,フェルミオンの新しい見方を教えていただいたり,小嶋泉先生のお話を伺うこともできました。本でしか存じ上げなかった,私の興味分野にとても近いけれども所属の異なる方々に直接お会いできて嬉しかったです。メイルでアドバイスなどいただけるともっと嬉しいのですが,勝手に所属の違う先生に貴重な時間を割いていただいてご相談する勇気は今のところありません。数研のようにじっくり時間をかけて議論することが,物理でも必要だと思います。セミナーでは1時間くらいかけますが普通の研究会や学会では無理。だから,興味を持った人同士で気軽に議論できるポスター発表は好きです。今度機会がありましたら,もう少し詳しく説明いたします。
  最後に,セミナーに招待して下さった日大の宣伝もさせていただきます。都会育ちなので緑豊かな田舎にも憧れますが,お茶の水はいつも活気あふれる街です。大きな道路に面して様々なお店がびっしりと軒を並べていて,見飽きません。ニコライ堂や孔子廟堂など,歴史的価値のある建物も多いです。古本/新本屋さんのある神田もすぐそば。学生街なので,安くておいしい昼食にも困ることなし。すこし落ち込んだ時に訪れると,元気になれそうな街です。鉄腕アトムの「御茶ノ水博士」とどういう関係があるのか判りませんが,どうも昔からご縁があると思ったら,実際遠い親戚が住んでいるようです。権威の象徴とされて,教官130人中去年まで女性は一人もいなかった某大学に比べて,日大では珍しく女の物理の先生もいらっしゃるようなので,実はかなり進歩的な考えを持った方が多く自由な環境なのかもしれません。そういう環境があればこそ,私の最新の論文をも,まだ研究成果も認められないうちに読んでくださったのでしょうね。感謝いたします。

(10/13) 内部だからわかる裏事情
実は,小柴先生が「彼は昔から,本当のことを言ったことがないね。」と評した先生もいらっしゃいます。私はその一言で納得したのですが,まあ普通の人には信じられないような話でしょうね。率直におっしゃる先生は大好きです。なお「彼」は,個人情報保護のため代名詞に変えました。
(10/09) 某新聞社御中。
   今朝の記事を拝見しました。御社の記事は常々信頼がおけるものと 安心して読んでおりましたが、それでも専門的な内容を易しく解説することは、 難しいようです。若輩がこのようなことを申し上げるのも失礼とは存じますが、 少し訂正させて頂きたいところがございます。「陽子崩壊」は、大統一理論や 超対称理論で初めて予測される(しかし未だにただの一例も観測されていない) 事象で、決して標準理論からは導かれません。逆に、これらの理論は もしかすると「ハイリスク・ハイリターン」の不良債権の種かもしれないと あえて危険を避け、投資されなくても地道に別の研究をしている研究者も いるのです。
   もちろん、今回の小柴先生の受賞は、地道な努力の積み重ねの結果で、 超新星の観測などはノーベル賞にふさわしい本当に優れた成果だと思います。 新聞というのは多くの人の目に触れるものですから、どうぞ基本的な事実は あらかじめ間違いのないよう予習してから書くようにお願いいたします。 もっともこのように専門的な事柄については大学院に入らなければちゃんと 学べないため、一般の方が知らないのは当然ですし、正しい事柄を伝えられ なかった私たち研究者のためでもあること、責任を感じております。
   某TV局御中、「自分もノーベル賞を取れる」と言った小学生への インタビュー、大変頼もしく感じました。将来の「科学者の卵」を力づけて、 創造しようとする人を元気にしてくれる、今回の素晴らしい受賞を、 大々的に報道してくださってありがとうございます。今後の特集など、 期待しております。
NEWS(9/24) 個人情報保護法案 て、怖そうですね。
(9/12) 9月16日11時過ぎより物理学会@池袋の立教大学8号館8201号室:
   9月30日〜10月2日の「場の理論の数理とその応用」@京都大学数理解析研究所で、発表します。
   話下手ですがお越し頂けると嬉しいです。(前者は参加登録費数千円、後者は入場自由?)

(9/3) やっぱりWeinbergが好き
誰も言わないから、あえて声を大にして言います。あなたは偉い。
「標準」なんて 地味な名前の、
飾りたてない あなたがすてき。
それにひきかえ、王様は、
ああ 王様も。
じっとしていられなくなった言葉たちが、地下水脈をかけめぐり、
世界じゅうの井戸を伝わって ひびきあいます。
ワイン、すきっ。

NEWS(08/29) 't Hooft
(1999年度ノーベル賞受賞者。標準理論の繰り込み可能性を証明)がやって来る!

今年はどうなっちゃってるのかしら。昨年 Hawking の実物に会えたと思ったら、今度はあの 't Hooft が 10/7 のセミナー に来るらしい。関東圏の方、いらしてみては?でも誰が呼んだのでしょう。はるばるオランダから、そんなに気軽に来てくださるものなんでしょうか。大きな会議でもないのに(後日訂正:9月30日から大阪で行われるPaNic0210月2日(水)4:30〜6:30公開講演予定で,その帰りらしいです)。日本なんて、あまり言葉通じなくてつまらないでしょうに。偉くなるほど、講演やら何やら忙しくなって時間も取られるのでしょうね。確かここではあまり講演料のようなものは払わないことになっているのに、とっておいた分を使って頼んで来てもらったのかしら。小惑星も自分で見つけちゃったりして、多趣味な人のようです。
(7/20)
 あなたの名前を惑星に届けに行きませんか?(22日まで・・・終了しました) 日本惑星協会
平和のために(5/29,英語 和訳)・・・インド−パキスタン(共に核兵器保有国)の関係悪化を憂う。
    国外のことはよくわかりませんが,有事法案で一般人に戦争協力の義務が課せられるなんて怖すぎる。
    投票サイトの「No」の選択肢の文は、法案自体への反対を認めない世論操作に見えます。
(6/9)  今日まで 国立科学博物館でもノーベル賞記念行事が行なわれていました。私は忘れかけていて、最終日早朝になって終わってしまったのではないかと虫の知らせで思い出しましたが、朝方から行くと混みすぎもせず少なくもなく人がいて、皆が展示物を心ゆくまで楽しめる雰囲気で良かったです。お昼頃からは子連れの方が多くいらっしゃいました。少し混みはじめてきた午後にはちょうど疲れはじめてきて、お昼休みをとりました。女の人が比較的(展示物にも来館者にも)多かったのも私には嬉しかったです。
 大勢のノーベル賞受賞者の経歴や「最先端」の業績を、わかりやすく説明するのは大変そうなので、小学生にはすこし興味を持ちにくいのではないかとはじめ心配しましたが、展示品には模型やビデオ、同時に3種の画像が一つの場面で投影される映画などが多くあって、文句なく楽しめました。動きや色や音声のあるものはやはり説得力が違います。特に受賞者自身が研究を語るビデオは短いせりふでまとめてあり、自然かつ工夫が凝らされていて、全部通しで見たくなるものでした。
 他方文字中心の展示も、多くの「その道の有名人」の名前がでてきて知識があればそれだけ楽しめるものでした。専門の学芸員か誰かがデザインを工夫しているのでしょうが、照明や文字の大きさも見やすくきれいでした。
 受賞者の生涯に訪れた地域を線でたどって「どこの大学、どの時期が創造的か?」なんて実に面白い企画ですよね。ワインバーグは3年毎くらいで超頻繁に大学を移動していたのに、常に創造的だった(今も)のですから、やっぱりすごい・・・。引越しは負担にならなかったのかしら。
 創造的な環境と個人の特質について学べたのだから、これで御利益ありますよね。盛況だったようでカタログは売り切れですが、注文すれば3ヶ月後には郵送してもらえます(来館者特別価格では約2500円。見逃した方や地方の方、ごめんなさい。でもたぶん1000円アップくらいです)。別にノーベル財団の回し者ではありませんが、期待に充分応える内容の企画で感謝しております。このほか常設展も同時にみられて、とても得した気分。もっと早目に行って宣伝すればよかった・・・。
 たまに空いているときに行くと、「あれっ、こんなのあったっけ?」と気分転換になるかもしれませんね。時々模様替えしているのでしょうか?特に水族館のように幽玄な雰囲気の海洋生物展は、照明が幻想的で涼しくて、あまり広くはありませんが夏向きだと思います。ミンク鯨は最近漁を解禁するかどうかで問題になってましたよね。コンブとワカメの違いって何でしょう。あれは本当に水のなかに展示しているわけではないのよね。でもよく見ると泡があるし、透明なベールで包まれたような標本もあって、どうやって作っているのか謎です。
 今日は快晴で、上野公園は人出もそこそこ、めだつ花はあじさいが数本くらいしかありませんが緑は豊かで、音楽や芸を披露する人たちがいて、のんびりとした雰囲気でした。池には空気の泡を送ってきれいにするんだとか(効果はどのくらい?)。相変わらず20cmくらいの深さまでしか見えませんが、魚の泳いでいるところは見えました。蓮はまだつぼみも付いていませんでしたが、相変わらずキャベツ畑のようでわさわさ風になびいているし(余談ですが農学部には竜のひげが群植されていて、大きなかつらを並べたようでダイビングしてみたくなります)頭に鳩の糞をつけられたのもご愛敬。嬉しくて、久しぶりにたくさん書いてしまいました・・・。

(5/16) M2以上からポスドク迄の方限定
    学振申請書類の書き方 ・・・パワーポイントのフォーマットつき。別にマイクロソフトを贔屓してるわけでは
    ないんですが他は良く知りませんので。MAC or UNIX etc. ユーザーの方ごめんなさい。
(5/9) ニュートリノの研究会@都立大に行って参りました。最近話題になった2重β崩壊や、
SNOグループによるごくpreliminaryな結果などが紹介されました。 スーパーカミオカンデの実験では Night-Day asymmetryがほとんど見られなくなったそうです。
 このような実験では有限のパラメータ領域を消去法でしらみつぶしに探すので、最終結果がでるまで真偽の程はわかりません。けれど、私の今までの研究テーマとは違うので、誰が何を言おうと、知ったことではありません。正直言って嘘っぽいモデルも、明らかに矛盾する実験結果が得られない限り可能性を完全に排除するのは困難です。私は学問の自由を尊重します。
 かなり不謹慎なことを書いておりますが、素粒子論を専攻する者として、このような現実的な研究会には出るべきだと思いますし、開催されたという事実をご報告するべきかと思いました。いずれにせよ、着実にたまっていくデータは(解析方法に依存するとしても)それだけで価値のある物理的事実です。

 それはさておき、都立大というのは最近引っ越したのですが、新しくてお洒落な建物と八王子の緑や浅池が調和したとても美しいキャンパスです。昨日は曇りで気温も涼しく、見ているだけで一種の庭園のようでした。雨上がりに、木々の緑と空の境界が煙るように見える状態が好きです。国際交流会館にはミニ日本庭園まであって、私の訪問した大学の中で最も美しい環境でした。なお3月末の理研では、早咲きのお花見が楽しめました。分野が違う初対面の先生や院生の方々と成り行きで桜並木を眺めつつお弁当を食べたのが、貴重な体験でした。今いる大学では、そもそも場所がないのよね。でも池に降りると別世界が広がって気分転換になります。パソコンに囲まれるより、自然が豊かで開放的な雰囲気の方が頭がすっきりして、論文も読めるような気がするのは、私だけ?

 またこの研究会では開催者方がとても親切で、トラペのコピーを載せた報告書を後で送付してくださいます。過去のものを数点貸し出せますのでご覧になりたい方はご一報ください(最新のものは1か月後くらいになるでしょう)。蛍石を使ってニュートリノの実験をするなんて、夢がありますよね。二重ベータ崩壊は高校生のときサイエンスの記事で見て、巧妙な実験を考えつくものだな、と興味を持ちましたっけ・・・。重力波も10年以内くらいに見つかると思ってたあの頃は、純真だったのね。(あっ、いちおう今も、心から望む研究をするつもりです。非常に稀な現象は、それだけ証拠を見つけるのが困難で間違いも多いですが、もし見つかれば標準理論を越える新しい世界が開けます。)
 懲りずにまた更新しちゃいましたけれど、当分日記は休止いたします。最後に、 とても美しいホームページを見つけたので、勝手にリンクさせていただきます。
(5/3) 「用語解説」は細かい修正を加えた結果、当初のものからやや変わっております。特に「大統一理論」でNobel賞が授与されたような書き方をしてしまいましたが、実際は実験とも良くあう「電弱統一理論」での受賞でした。
 「Nobel賞学者の予測も外れることがあるのだから、私達も偉い人の説だからといって鵜呑みにすることなく、多少の間違いは気にしないで頑張ろう」というような意味合いを持たせたほうが面白いかと思ったのですが、つい歴史的事実でないことを調べもせずに書いてしまい、反省しております。言い訳になりますが「Nobel賞学者も研究した」のは本当です。
 S. Tさん、誤りを指摘してくださりありがとうございました。「用語解説」は私個人の偏見が多分に入っており、元々一般に受け入れられている解釈と同じものを目指しておりません。はっきり言って「少数派」の意見ですのでご承知おきください。この点について、ご批判も多く頂きましたが、「私的解説」だという意味を明確にした上で、私が別の解釈に納得できるまでは掲載を続ける予定です。実験で確かめられていない以上、議論の余地があると思うからです。
 ところで、私は今後研究に専念したいため、当分(1、2ヶ月)更新はしないつもりです。長らく乱文におつきあいくださいましてありがとうございました。(リクエストがあればご遠慮なくお寄せください)更新もしていないのに無駄クリックをさせるのは申し訳ないです。大きく更新したことが予めわかる印でもあると便利かもしれませんね。それでは、次回更新時までに憲法が変わっていないことを願って・・・。

(4/30) 4/13の日記では関係者の方々にかなり失礼な書き方をしてしまい、反省しております。それにしても、なぜ雪印だけ?思えば「牛乳食中毒」事件がおきたのは、私が「毎日骨太」を愛飲していたときでした。私は特に異常を感じませんでした。報道事実を信じれば、北海道の大樹工場で停電があったのが原因だったような気がします。当時は暑かったためもあるのかもしれません。もちろん故意なら大問題ですが。
 農協牛乳のときは、怪しい前触れがありました。あの「自然はおいしい<成分無調整>」というオレンジ色のコピーが、電車内で全面広告されたんです。ちょうど発覚の2週間くらい前で、強く印象に残っています。背景に経営難があって、過剰な宣伝や偽装をしたのか、それとも広告したから検査が厳格になったのかどうか知りませんが、あれには私も腹が立ちました。
 でも、実は加工乳だからって別に知らなければそれですむような気もします。「低温殺菌牛乳がおいしい」という人もいますけど、私には味の違いがわかりません(お酒の種類もわかりません)。栄養価に大差がある訳でなし、知らないほうが幸せってこともあるんじゃないか、なんて、言い訳でしょうか?
 人間の味覚は良くできていて、栄養価の高い脂肪をおいしく感じるそうです。進化の過程を経て生き残った本能なのです。だから、「良薬は口に苦し」というのは嘘だと思います。私は自分の舌を信じます。子どものときから卵が好きで特に温泉卵が好きでしたが、卵は栄養があるし温泉卵は特に消化が良いとか。チョコレートも昔から苦めのが大好きですが、体に良い成分が含まれるそうです。しょっぱすぎる漬物は、以前から苦手でした。子どもがおいしいと感じるのには生物学的な理由があるのだと思います。ちなみにマヨネーズ、ドレッシングの類は苦手で、サラダは何もつけずに食べるのがおいしいと思います。私の味覚って変?
 それにしても、雪印大樹工場といえば、小学生の時出会って感動した「ストリングチーズ」を作っているところ。お小遣いではちょっと手が出ない高級品で、どうやって作るのかわからないから、憧れていたのに。食中毒なら実際に被害にあった人がいるのだから刑事罰も仕方ありませんが、偽装くらいならお金で解決できる問題ではないでしょうか?
 不況だとよく刑罰の厳重化や場合によっては戦争に賛成する意見がみられますが、それって八つ当たりではないかと思います。匿名で八つ当たりするくらいなら、恥をかいてでも名乗り出て物乞いする方がましな気がします。新聞の記事も広告と明らかな相関がありますし、私達は姿の見えない何者かの陰謀によって踊らされているだけなのかも知れない、と時々思います。

(4/16) ネットスケイプで表紙だけ文字化けするので、何故だろう文字コードのせいかな1文字目から化けるから半角の括弧が悪いのかな環境によってはちゃんと見えるのにどうしてだろう-----とずっと悩んでいたのですが、なんと5行目くらいで改行記号の「BR」を「/BR」と書き間違えていたせいでした。普段大学のUNIXはあまり使わないので、しばらく気づきませんでした。といっても言い訳にはなりませんよね。もしかして1ヶ月くらいずーっとあのままだったのかしら。あー恥ずかしい。いや、暗いところは見ない方がましって話もありますが。
大変ご迷惑をおかけしてすみませんでした。
ところで、この日記を読んだ家族には、とても評判が悪く「本当に恥ずかしい」「こっちまで見ていて嫌になる」「消してくれ」などと率直に言われました。どうせマイナーなページだから、勝手なことを書いているのですが、4月初め久しぶりに更新したあたりから、急に来訪者が増えました。自己カウントも多いですが、一体誰がなぜどのような経緯で来て下さっているのか、不思議です。宣伝になるならなりふりかまわず過激なことを書くのも有効なのかもしれません。(でも、中身を見るまでカウントされないはず、ということは、リピーターが居るのでしょうか?)それによって評判が落ちようとも、来て下さっただけでとりあえず嬉しいものです。

NEWS(4/16) 惑星集合,すてきですね。とても珍しい季節ものなのでお早めに!
(4/13) どうでも良いのですが,マスメディアって,必ずしも公平ではないような気がします。大学にアルバイトの募集がくるのですが,某大新聞社の世論調査員は,50人も採用予定なのに必ず「男子のみ」って書いてあるんです。私の所属する学科は去年まで一人も女性教官がいませんでした。「男女共同参画フォーラム」みたいなのが理学部で開かれましたが,参加者はパネリストのほか20人くらいで,閑散としておりました。私は社会経験が全くないのですが,WEB上の仕事のアンケートで「すぐにでも辞めたいがローンを返済するまでは無理」女性の方は「入社歓迎会で結婚したらやめてくれと上司から言われた」など,皆さん正直に書いていらっしゃって,面白かったです。これからは,個人の素朴な意見が力を持つ世の中になるのではないかと感じました。
おそらくとてもマイナーな意見ですが,私は雪印の事件のとき,スーパーで牛乳がひとつも売れてないのを見て,一番損をするのは小売店ではないかと思いました。それに,牛にしてみればどこの国に生まれようと,食べるために殺されるのは同じなのに,余って捨てられるのなら,無駄死にした牛はかわいそう。正直言って狂牛病もそれほど感染力がないと思うので,危険部位でないところまで捨てるくらいなら私にください,と以前から思っていました。もう遅いか。この事件で結局,得した/損した人は誰なんでしょう?消費者は,どうせ輸入牛肉ならば安いし国産ならば信頼性アップで良し。役人は,一部が責任をとって辞めましたがチェックのため仕事が増えたので雇用も増えてよし。農家の方も,安い外国産の牛肉に押されほとんど売れなかった分を,わずかでも買い取ってもらえて,ブランドが回復したので良し。ということで,一件落着なんでしょうか?うがちすぎ!?

(4/12) 実は私は今学期,「素粒子物理学」のTAをさせて頂いております。年収24万円のアルバイトですが,非常勤公務員であります。当ページは本来の職務と全く無関係に勝手に作った私的ページではありますが,社会人の方々のご苦労を思うと責任を感じます。皆様のご質問,ご苦情,ご要望などをお受けしようと思っております。せっかくの税金,有効に使わなければ払い損です。Q&Aコーナーまでどうぞ。
ところでAmazon.co.jpさんからアルバイトのお誘い(アフィリエイト・プログラム)を受けました。最近規制がゆるくなっているようですが,ホームページに企業の宣伝(参考書の写真)を張って良いか迷っております。私のページはマイナーでほとんど収入になりませんが,読者の役に立つなら載せるべきでしょうか?でも,ホームページは24時間営業なので,勤務時間が重なるような気もします。あと,単なる大学院生では「お墨付き」というほどのものにはなりませんが,なんか特定の企業をひいきするのはワイロのようで,公務員がするべきでないのかな,とも思います。個人的には,本当に安いと思うから好きなだけなんですけれど。参考書も,単純に私が好きなものだけ書いたのですが,もっと公平になるよう,配慮するべきなんでしょうか?どなたかご存知ありませんか?

(4/3) まずかったかしら。やはり,優等生の真似はできないのかしら。どうせ,私は狼よ。
(4/1) 昨日まで3日間理研のQCDについてのスクールに行って参りました。全講義についてOHPのコピーを配ってくださり,しかも理論はみな英語で,とても準備が行き届いていて効率的でためになりました。人数も少なく予想外に充実した穴場でした。先生方をはじめコピーや運営をしてくださった大学院生の方,休日出勤の事務や警備の方々どうもありがとうございました。KEKでの研究会は,通うだけで多額の費用がかかります。同じ税金を使うなら,このように使いたいものです。内容も現実的でRHICの実験など最新のものでした。理研の研究は独創的なものが多いので,KEKと併合はしないほうが良いと思います。
(RHICというのは金粒子衝突実験ですが,表面を化学処理した試料に金粒子線を当てると連鎖反応で本物の金メッキができるのです。試料は有機物でも構いません。このような基礎科学は将来経済的にも役立つと思われます。ところで,素粒子論では超対称粒子というのが予言されています。超対称性は4つの力を矛盾なく統一するためになくてはならないものです。もしなければ,各々の力の結合定数が一致しないのです。すべての力は同じ力学的構造に起因するべきであるので,結合定数は唯ひとつでなければなりません。このような対称性の高い,美しい理論こそ,現実世界にふさわしいと言えましょう。例えばDIRACのモノポール仮説では,波動関数が一価でなければならないという理由から必然的に電荷の量子化が導けます。実際,磁気単極子は35年も前に見つかっておりますし,それに伴う時空のねじれも観測されているのです。このように座標変換は実在粒子に対応します。残念ながらこれらの素晴らしい理論は国産ではありませんが,日本でもCPの破れのような時代遅れの研究をするよりは最新の理論―実際,素粒子は現在観測されているよりはるかに多いはずなのです―に投資するべきでしょう。そのためには、頭脳流出などと狭い見方をせず遠い将来を見据えて優秀な研究者の海外での研究を支援し,特別待遇するべきです。反面,古めかしい基礎数学や頭の固い,論文数の少ない研究者に貴重な税金を費やすべきではありません。論文は長くて数が多く,実験で判別可能な新粒子を予言するほど良いのです―宇宙の始まりがどうだったか,高次元だったらどうなるか,などは特に夢があって素晴らしいです―それがどんなに非現実的な仮定に基づくものであっても。出版には1ページ当たり5000円ほどの費用がかかりますが,国民に夢を提供することこそがサイエンスの使命なのですから。こうして若者の物理学に対する希望や信頼感,憧れも増幅されていくことでしょう。けれどもひとつだけ,警告せねばなりません。どこの馬の骨かもわからない若者が研究室に押し寄せたからと言って,安易に受け入れてはなりません。彼らの多くは「相対論は間違っていた」屋さんと同レベルです。一流の論文誌の査読を経てからであれば,信頼できるのですが。相応の実力もないのに飛び級しようなどという生意気な輩には,1年待ってじっくり基礎力を養ってもらわなければなりません。実際,?0年前の大学紛争では,授業がまともに行なわれず入学試験すらなかったのです。彼らには望みどおり,時間をかけてじっくりと学ばせてやりたいものです。でも,最近の若者に自主性はありませんから,強制的に取得可能単位に上限でもつけない限り,まじめに学んではくれないでしょう。安易に別学科,別大学の単位など取りたがって自滅するのがおちです。どんなに良い教科書があっても,読解力と適切な指導者がなければ身につきません。だからこうして,たとえ遠方の研究所に通うことにはなっても少人数教育をし,丁寧に全員の論文を隅から隅まで読み,親身になって助言するのです。多様な研究テーマにも幅広い知識を生かして対応しています。そのような人物がレフェリーを兼ねておりますので,助言をうけてから論文誌に投稿すればすんなり通ります。このようなシステムはとても評判が良いです。海外からでもメイルでやりとりできるので,全く心配は要りません。)()外は本当です。

RECENT NEWS(3/17) 幸いにも当選し,ノーベル賞100周年記念フォーラムに行って参りました。とても中身が濃く
       貴重な体験ができました。録音テープは私の宝物とさせていただきます。(怠けそうになったら、聞いてみる!英語の勉強になるのもある!)

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