ここでは主に教科書を
A:
物理入門コース、戸田盛和、中嶋貞雄編、岩波
B:
パリティ物理学コース、牧二郎[ほか]編、丸善
C:
物理テキストシリーズ、岩波書店
D:
新物理学シリーズ、 山内恭彦監修、 培風館
E:
岩波講座現代の物理学、江沢洋 [ほか] 編、 岩波書店
F:
物理学叢書、小谷正雄 [ほか]編 、 吉岡書店
と略記して分野別にまとめます。(2001年3月現在)読んだ中で特別好きなものだけ。
恥ずかしながら
ファインマン物理学は(大きすぎるため?)読んだことがありません。
純粋に私の好みだけを反映しています。なお、教科書ではありませんが、
共立出版の演習シリーズはどれも問題を解きながら理論と応用力が効果的に身につく
理想的な構成です。
¶力学
B:力学はコワレフスカヤのコマが詳しくて好き。
Eは解析力学ですが記号がやや難解なのでBの解析力学を読んでから読むと良い。
B:「エルゴード性とは何か」は興味あるトピックスを平易に解説。
F:「古典力学のエルゴード問題」は詳しい。力学系については、
微分方程式入門にも載っています。
シンプレクティック幾何学
は暇ができたら読みたい。
¶振動・波動
力学の一部なので印象の薄い分野ですが、Dは易しい。
もしソリトンや可積分系に興味があれば
非線形格子力学 やEも良い。
¶電磁気学
Maxwell方程式が導出できればあとは解くだけなので入門書Aでも充分だ
と思います。後は
共立出版の演習書で応用力が身につきます。ゲージ変換については
特殊相対論と一緒に学ぶと良いでしょう。
電磁気学を考えるはパラドックスが豊富で面白い。
¶光学
電磁気学の応用なので印象の薄い分野ですが、
基礎光学は比較的新しくて応用は載っていないが理論的に
詳しかった気が。(すみません。出版社を正確に覚えていないので
間違いかもしれません。)Eの量子光学は、工学部の花村榮一先生が
著者で、今まで本でしか知らなかったのに最終講義ではじめて拝見した
のが印象に残っています。(著者の実物に会うのって感動しませんか?)